「プレコンセプションケア」それは、いつかの未来のために、今できる健康管理。
でも、健康的な食事をしようと言われた瞬間、どこかでプレッシャーを感じてしまうのはなぜだろう。

「食べること=太ること」という刷り込まれた価値観。
「足りない栄養素を、サプリで補えばいい」という割り切り。
「ちゃんと食べてるつもりだけど、なんとなく不安」というモヤモヤ。

今回は、写真を撮るだけで栄養バランスを管理し健康づくりをサポートする健康管理アプリ「カロミル」を運営するライフログテクノロジー株式会社代表取締役 棚橋繁行さんと担当の福岡光惠さんにお話を伺いました。同社は、All Rightのウェルビーイング実現応援サービス「ピアコネ」のサービス開始当初からのパートナー企業です。

「カロミル」はまさに栄養との距離感を、少しずつ変えてくれる存在。
食べることを見える化した先にある、プレコンの未来についてお話しました。

健康管理アプリ「カロミル」:https://www.calomeal.com/about-calomeal/

栄養を「ちゃんと摂れてるか」なんて、実はわからない

:プレコンの情報を発信していると、「じゃあ私は何を食べればいいの?」という疑問がとても多くて…。健康診断や婦人科検診でも、具体的な食事指導まではされないことが多いんですよね。棚橋さん:そうなんですよね。摂取すべき栄養素の情報は出ているのに、それが“自分に足りているかどうか”が分かりづらい。栄養の情報はあっても、自分に落とし込めない。だからこそ、“記録すること”が、知ることの第一歩になるんです。

カロミル誕生の背景:「病気になる前に、行動を変えてほしい」

健康管理アプリ「カロミル」は、ただの“カロリー計算ツール”ではありません。日々の食事を記録しながら、PFCバランス(たんぱく質・脂質・炭水化物)やミネラル、ビタミンなどの摂取状況を自動で解析し、可視化してくれます。

棚橋さん:医療や介護の現場にいたからこそ思うんです。「病気になってから」では遅いんですよね。食事や運動を通じて、“なる前に変えていける”社会をつくりたいんです。

カロミルは「すぐに妊娠したいわけじゃないけれど、いつかのために備えたい」というn/読者層にとっての、大きな味方になります。この想いはプレコンの領域にもぴったり重なります。

「痩せていること」がゴールじゃない

:プレコンの中でも、栄養の偏りや“痩せすぎ”が問題になっています。痩せているとホルモンバランスが崩れたり、生理が止まったりしてしまうこともあって…。

棚橋さん:実際、医師が患者さんに「もっとちゃんと食べてください」って伝えるケースも増えています。特に若年層の女性は、“足りてないことに気づいてない”ことが多いんですよね。“食べない美学”を一度脱ぎ捨てて、食べることへの肯定をインストールする。
それが、プレコンの入口でできる大事なアクションかもしれないです。

「記録すること」が、行動を変えるはじまりに

棚橋さん:私たちが伝えたいのは、食べるって、楽しいことだよというメッセージなんです。減らすより、足してみて。無理せず1品、増やすだけで、体は変わります。

続く【後編】では、

プレコン検査のその先にある“日常的な栄養管理”の重要性、
そしてn/とカロミルで描く未来の共創ビジョンについて、じっくり語ります。

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