はたらく女性の多くが抱える 「今は忙しい。でも未来で困りたくない」という本音に寄り添いながら、この連載ではプレコンセプションを“妊娠の話”にとどめず、 “人生のリスクマネジメント”に近いものとして考えていきます。
“未来の自分の面倒を少しだけ見ておく”と、「その時」が来たときにしなやかにライフプランとキャリアをコントロールできる。
そのためのヒントを、5回にわたってお届けします。

仕事もプライベートも、目の前のことに一生懸命な20代・30代。
「今は仕事に集中したい。でも、いつか来るかもしれないライフイベントも大切にしたい」
「もし何かあったら、今のキャリアはどうなってしまうんだろう」
そんな正体のわからない不安がふとした瞬間によぎることはありませんか。
キャリアも人生も、選択肢が多い時代。自由である一方で、「どう組み合わせていけばいいのか」は誰も教えてくれません。
ワクワクする気持ちと同時に、少しだけ怖くなる。それは、とても自然な感覚です。
この連載では、そんな不安を「安心に変えていくための考え方」としてプレコンセプションを捉え直していきます。
■ プレコンセプション=妊娠準備? 実はそれだけじゃない
「プレコンセプション」という言葉、
聞いたことがある人も、初めて聞く人もいるかもしれません。
もともとは、「妊娠前の女性やカップルが、医学的・行動学的・社会的な視点から健康を整えること」を指す言葉です。
でも、この連載で扱うプレコンセプションは、それだけに限定しません。
ここではプレコンセプションを、
「将来のライフイベントでキャリアや人生が折れないように、
今の自分の土台を前倒しで整えておくという“生き方の視点”」
として捉えていきます。
妊娠の予定があるかどうか。結婚するかどうか。まだ何も決まっていなくても大丈夫。
むしろ、何も決まっていない今だからこそ、自分の状態や選択肢を知っておく価値があります。
ぜひ「妊娠」のための話だけではなく、「自分の人生全体をどう設計していくか」という視点で読んでみてください。
■ 「今は忙しい。でも、未来で困りたくはない」——多くの女性の本音

20〜30代って、とにかく忙しい。
仕事が軌道に乗ったり、転職したり、自分の時間を楽しみたかったり。だから、「妊娠・出産、今はまだ考えられない。正直、考える気力もない。」
というのは、自然な感覚です。
……でも、心の奥ではこう思っているのではないでしょうか。
「未来で困りたくはない。」
この“うっすらとした不安”に寄り添うのが、プレコンセプションの考え方です。大げさな準備はいりません。ただ知っておくだけで、未来の選択肢が大きく変わります。
私たちはキャリアを積んでいく中で、さまざまな変化に出会います。
・体調の変化
・家族やパートナーの状況
・働き方や環境の変化
こうした出来事は、自分の努力だけではコントロールできないことも多いです。
さらに一番しんどいのは、変化そのものよりも
「自分の状態がわからないまま判断を迫られること」かもしれません。
・今は踏ん張る時期なのか
・少しペースを落とした方がいいのか
・誰かに頼った方がいいのか
自分の心や体、キャリアの現在地が見えていないと、「どうしよう」と立ち尽くしてしまい、本当は残せたはずの選択肢まで手放してしまうことがあります。
■ 「今」を知ることは、すべての始まり——そして次につなげる
プレコンセプションの出発点は、 「今の自分を知ること」です。
・体の状態
・心の余裕
・仕事や生活のバランス
これを知らずに、未来のことを考えるのは難しいと思います。
ただ、この連載で大切にしていきたいのは、「今の自分を知った、その先」。
人生の変化は、こちらの状態が整うのを待ってくれません。調子が良い時もあれば、余裕のない時もある。
それでも、異動や昇進、家庭の変化などは、ある日、突然やってきます。
だからこそ、「今の自分は、こういう状態になりやすい」 「こういう時に判断が揺れやすい」という“傾向”まで含めて知っておくことが、未来の自分を助けてくれます。
たとえば——「疲れている時は、決断を急ぎがち」
「余裕がないと、一人で抱え込んでしまう」
それに気づいているだけで、「即断しない」「誰かに相談する」という選択肢が、ちゃんと残ります。
「その時」が来る前に、少しだけイメージしておくかどうかで、人生のしなやかさは本当に変わってきます。
プレコンセプションの考え方は、未来の自分へのギフト。
“頑張るもの”ではなく、 “知っておくと安心なもの”です。
今を犠牲にして未来に備えるのではなく、今の自分を丁寧に扱いながら、その延長線上に“選べる未来”をつくっていく。
それが、この連載で伝えたいプレコンセプションの核心です。
■ 明日からできる!未来の自分へのちいさな準備

まずは、「整える」よりも 「気づく」ことから始めましょう。
・今日の自分の気分を一言で表現してみよう
(「ちょっと疲れ気味」「意外と元気」などでOK)
・最近、無理をしやすかった場面を思い出してみよう
(仕事・人間関係・生活リズム、どれでも)
・「今の自分にとって大事にしたいこと」を一つ書いてみよう
できなくても大丈夫。意識を向けただけで、大きな一歩です。
※編集部より
本記事で紹介している「将来に備えて、今の自分の土台を整える」という考え方は、キャリアや健康だけでなく、「お金」の視点からも支える動きが広がっています。
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✦ プチQ&A
Q:結婚や出産の予定がなくても、プレコンを意識する意味はありますか?
A:あります。むしろ、決まっていない今こそ価値があります。プレコンセプションは「何かを決めるため」のものではなく、将来どんな選択をすることになっても、動ける自分でいるための準備です。
数年後のあなたが何を望んでも、「よし、選べる」と思える状態をつくる。それが、プレコンのいちばん大切な役割です。
■ 次回は「自分のリズム」とキャリアのタイミングの話
第2回では、もう少し踏み込んで、「人生とキャリアのタイミングはどう重なるのか」を扱います。
プレコンセプションを “自分の話”として捉えられるようになる回です。
重くない、でも「知っておいて本当によかった」と思える内容になっていますので、続きもぜひ読みに来てください。
