東京都のプレコンセプションケア助成を利用し、プレコンゼミを受講した20代夫婦。
インタビューに応じてくれたのは夫のMさん(仮名)と奥さま。

「子どもを持つかどうか」の前に、まず正しい知識と二人の価値観を整理したい。
そんな思いからゼミ受講を決めたという。

今回はその1回目のインタビュー。受講前後の変化や、夫婦のリアルな会話を伺いました。

プレコンを知ったきっかけは「ChatGPT」

森(n/編集長):今日はありがとうございます!まず、プレコンゼミを知ったきっかけを教えてください。

Mさん:実は……ChatGPTなんです(笑)。
子どもを作る前に「何を準備できるのか」と検索するような感覚でGPTに聞いたら、「プレコンセプション検査がありますよ」「東京都は助成がありますよ」と返ってきて。

: GPT優秀すぎる……!

Mさん:もともと「いつかは子どもが欲しいよね」という話はしていたのと、不妊治療が話題になることも増えていたので、「今のうちにできること」を知りたかった。それでプレコンゼミを受ければ検査の助成も受けられると分かり、受講を決めました。

結婚前からしていた「かなりリアルな話」

:お二人は結婚前から子どもの話をされていたんですよね?

Mさん:そうですね。年齢的にも、僕が27、妻が25で、初産が30歳を超えるとリスクが上がるというのは知っていました。だから「29歳までに一人目を産めたらいいよね」と話していて。

:めちゃくちゃ現実的……!

Mさん:そうですね。あと僕は一人っ子だったので兄弟のいる家庭に憧れがあったり、老後の楽しみは“子どもの成長を見ること”なのかなと漠然と感じていて、子どもは欲しいと思っていました。

奥さま:私は正直、最初は「子どもはいてもいなくてもいい」と思っていたタイプで……。自分が育てる責任を負えるのか不安でした。でも彼が家計や教育費の試算をしてくれて、
「私立小に行った場合はこれくらい。習い事はこのくらい」と、かなりリアルに数字を出しながら話していくうちに、イメージが湧いてきました。

:試算までして話すカップル、すごいです。

奥さま: “与えられないなら産まない”という考え方だったので、そこがクリアになったことは大きかったです。

プレコンゼミを受けて「知識が行動に変わった」

:実際にプレコンゼミを受けてみて、どうでしたか?

Mさん:前半の女性講師の話はとても聞きやすかったです。後半は大学の講義のような専門的な内容で、僕は楽しめましたが、確かに少し難しかったかもしれません。

:新しく知ったこともありました?

Mさん:めちゃくちゃありました。
例えば、僕は「排卵日に性交するのが一番良い」と思ってたんですけど、実際は排卵日の4〜2日前の妊娠率が最も高いんですよね。これは大きな学びでした。

奥さま:私は職業柄知っている部分もありましたが、彼が同じ情報を共有してくれたことが大きかったです。妊娠中のリスクや必要なワクチンも「一緒に受けよう」と言ってくれる姿勢が心強かったです。

:パートナーが主体的に参加してくれるって本当に大事ですよね。

受講後すでに「クリニック比較」へ突入

Mさん:プレコンゼミ後は、対象クリニックのExcel一覧を見ながら、行ける範囲、検査内容、費用のバランスを比較して連絡をしました。

:行動が早い……!Mさん:ただ、病院によって検査内容がバラバラで、Excelには載っていない項目も多くて。NIPTやAMHなど、やりたい検査がその病院で可能かどうか、結局ホームページまで見に行く必要がありました。情報が整理されていないと途中で心が折れる人も多いだろうなと感じました。

※NIPT(非侵襲性出生前遺伝学的検査):妊娠中のお腹の赤ちゃんが、21トリソミー(ダウン症候群)などの特定の染色体異常である可能性を調べるスクリーニング検査です。
※AMH(抗ミュラー管ホルモン検査):女性の卵巣に残っている卵子の数の目安(卵巣予備能)を調べる検査です。

行政・医療の“情報の非連携”で起こるムダ

:ほかに感じた課題はありますか?

Mさん:区の無料検査とプレコン検査が連携していなくて、「どの検査がすでに無料で受けられるのか」がわからないんですよね。本当は重複せずに効率よく組み合わせられたらいいのに。

:それ本当にそうなんです……!私も同じ検査を1年で3回受ける羽目になりました。

Mさん:電子カルテの連携が進めばもっと便利になるはずなのに、現状は難しいのかもしれません。でも若者目線では「マイナンバーで繋がってたら楽なのに」という感覚です。

:不妊治療だと転院が多いから、カルテが共有できないと本当に困るんですよね。

誰にでも勧めるものではない。でも…

:最後に、プレコンゼミは周りに勧めたいと思いますか?

Mさん:全員にとは言いません。夫婦の価値観や子どもへの考え方を聞かないと勧めにくいので。でも、もし子どもを望む気持ちがあるなら、受けないより受けた方が確実にいいと思います。

:ありがとうございます。お二人の丁寧な対話が、本当に素晴らしいと思いました。

将来を考えるとき、健康と同じくらい「お金」も重要です

今回のインタビューでは、Mさん夫婦が自分で教育費や生活費を試算していました。でも、すべてを自分で計算するのは簡単ではありません。
「子どもにかかるお金、どれくらい準備すればいいの?」
「妊活や治療にどんな費用がかかるの?」
そんな疑問を持つ方も多いはずです。

そこで、ピアコネでは 将来子どもを望む方のための“おかねの相談“サービス を提供しています。
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編集後記

今回のインタビューで印象的だったのは、
「子どもが欲しい/欲しくない」ではなく、“どうすれば後悔のない人生設計ができるか”を夫婦で真剣に語り合っていること。

プレコンゼミは、単なる「妊娠の学び」ではない。夫婦が未来を共同でデザインする入口でもあります。
次回は、実際に検査を受けた後のリアルな声を伺う予定です。

後編はこちらhttps://n-slash-media.com/12971/